コンテンツにスキップ
DJI Osmo Mobile 7P

DJI Osmo Mobile 7P

Updated: 2026-05

1. このページで学ぶこと

  • DJI Osmo Mobile 7P がどんな機材か
  • iPhone と接続して使う一連の流れ(アプリ・装着・バランス)
  • 基本操作とジンバルモードの使い分け
  • ActiveTrack 7.0、多機能モジュールなど主要な撮影機能
  • ローアングル・歩き撮りなどよくある撮影テクニック

授業内では要点に絞って解説する。詳細な手順は本ページと公式マニュアルを参照すること。

2. DJI Osmo Mobile 7P とは

DJI Osmo Mobile 7P は、スマートフォン用の3軸ジンバル(手持ちスタビライザー)。手ブレを電動で打ち消し、滑らかな映像を撮影できる。2025年2月発売の最新世代で、前モデル Osmo Mobile 6(2022年)から約3年ぶりの更新となる。

主な特長:

  • 3軸スタビライザー — パン・チルト・ロールの3軸で手ブレを補正
  • ActiveTrack 7.0 — 被写体追尾の最新世代。複数人物がいるシーンや一度フレームから外れた被写体も追跡可能
  • 多機能モジュール — トラッキングカメラ・LEDフィルライト・DJI Mic Mini ワイヤレスレシーバーを1つに統合(7P 標準装備)
  • 内蔵延長ロッド — 最大 215mm まで伸ばせる(7P のみ。ノーマル版 7 にはない)
  • 内蔵三脚 — ジンバルの底部に組み込み済み
  • 約10時間の連続稼働 — 前モデル 6 から3時間以上向上
  • MagSafe 対応 — iPhone 12 以降は磁気クイックリリースマウントで素早く着脱

▲ DJI公式 Osmo Mobile 7 シリーズ紹介映像

参考リンク:

3. 同梱品とセットアップ

3.1 同梱品の確認

開封したら以下が揃っているかを確認する。

  • Osmo Mobile 7P 本体(多機能モジュール装着済み)
  • 磁気スマートフォンクランプ(MagSafe 対応版)
  • グリップ三脚(本体内蔵に加え、別途付属する場合もあり)
  • USB-C 充電ケーブル
  • 収納ポーチ
  • クイックスタートガイド

3.2 充電

USB-C ケーブルで本体を充電する。フル充電で約10時間使用可能。出かける前に必ず充電状況を確認すること。

3.3 開き方・初回起動

折りたたみ状態のジンバルを展開する。グリップ部の電源ボタン(M ボタン)を長押しすると起動する。初回起動時はジンバルが自動で水平を取るので、平らな場所に立てて待つ。

4. iPhone と DJI Mimo アプリの準備

4.1 iPhone カメラ側の事前確認

ジンバル接続前に、iPhone 側のカメラ設定を確認しておく。詳しくはSmartphone Shootingページを参照。最低限以下を確認:

  • 動画解像度: 1080p HD/30 fps(編集用途に応じて 4K/60 fps も可)
  • フォーマット: 互換性優先(H.264)にしておくと PC 編集が容易

4.2 DJI Mimo アプリのインストール

App Store から「DJI Mimo」を検索してインストール。初回起動時にアカウント作成または DJI アカウントでログインする。

DJI Mimo (App Store)

DJI Mimo は撮影・編集の両方を1つでこなせるアプリ。本ページでは撮影機能のみ扱う。

4.3 ジンバルとのペアリング(Bluetooth)

  1. iPhone の Bluetooth を ON にする
  2. ジンバルの電源を入れる
  3. DJI Mimo を起動 → デバイス選択画面で「Osmo Mobile 7P」を選ぶ
  4. 初回はファームウェアアップデートを求められる場合がある。指示に従ってアップデート

ペアリングは1度行えば、以降は両方の電源を入れるだけで自動接続される。

5. iPhone をジンバルに装着する

5.1 磁気クランプによる装着(iPhone 12 以降)

iPhone 12 以降の MagSafe 対応モデルでは、付属の磁気クランプが MagSafe で iPhone 背面に吸着する。クランプ自体はジンバル先端の磁気プレートにカチッと取り付ける。素早く着脱できるのが大きな利点。

ケース越しでも MagSafe が効くケースなら使用可能。分厚い手帳型ケース等は外す必要あり。

5.2 バランス調整

スマホを取り付けたら、ジンバルアームのバランス調整スライダーを動かして水平を取る。手を離してアームが片側に傾く場合は、傾く側と反対方向にスライダーをずらす。

バランスが取れていないとモーターに負荷がかかり、駆動音が大きくなったりバッテリー消費が早まる。新しい iPhone に変えたとき、ケースを変えたときは必ず調整。

5.3 横向き・縦向きの切替

スマホクランプを 90 度回転させることで、横向き(ランドスケープ)⇔ 縦向き(ポートレート)を切り替えられる。SNS(リール・TikTok・ショート)用なら縦、YouTube・通常映像なら横。

6. 基本操作

ジンバル本体には以下の操作部がある。

  • M ボタン(モード/電源) — 1回押す: ジンバルモード切替 / 長押し: 電源 ON/OFF
  • シャッターボタン — 録画開始・停止 / 静止画は1回押し(モード次第)
  • ジョイスティック — ジンバルのパン・チルト方向を手動で動かす
  • トリガー(背面) — 押している間ジンバルロック / 2回連続押し: 中央に戻る / 3回連続押し: 自撮り反転
  • サイドホイール — ズーム or マニュアルフォーカス操作(DJI Mimo アプリ側で割り当て切替)
  • スイッチボタン — フロント/リアカメラ切替、横/縦切替(モデルにより配置差あり)

ボタン名は DJI 公式マニュアル準拠。実機の刻印・表示と照らし合わせて覚えると速い。各ボタンの位置は公式マニュアル PDF p.5「各部の名称」を参照。

7. ジンバルモードの使い分け

M ボタンを押すたびに以下の順で切り替わる。

モード 略称 動き 使う場面
パン・チルトフォロー PTF(デフォルト) 左右と上下にゆっくり追従 一般的な撮影、被写体を画面中央に保つ
パンフォロー PF 左右のみ追従、上下は固定 水平ラインを保ちたい風景・歩き撮り
FPV FPV 全方向に傾きを反映 ダイナミックな主観映像、アクション
スピンショット SpinShot ジョイスティックで回転(ロール)操作可 演出的なロール回転、トランジション

授業中の使い分けの目安: 迷ったら PTF、横移動を撮るなら PF、激しい動きの主観なら FPV

8. 主要な撮影機能

8.1 ActiveTrack 7.0(被写体追尾)

人物・顔・動物・物体をジンバルが自動追尾し、被写体を画面中央に保つ。多機能モジュールが正面に向くと、iPhone のカメラアプリ(標準・配信アプリ含む)でも認識可能。

操作は2通り:

  • 手のひらを多機能モジュールに向ける → 認識して追尾開始
  • トリガーボタンを1回押す → 画面中央の被写体を追尾開始

停止もトリガー1回で解除。グループ撮影・スポーツ・子供やペットの撮影に有効。

8.2 多機能モジュール(7P 標準装備)

ジンバル前方の四角いユニット。3つの機能が統合されている。

  • トラッキングカメラ — 上記 ActiveTrack の判定に使用
  • LEDフィルライト — 暗所撮影用の補助照明(明るさ・色温度を調整可)
  • DJI Mic Mini レシーバー — DJI のワイヤレスマイク Mic Mini を直接ペアリング。iPhone 内蔵マイクより音質が大幅に向上

スイッチで取り外しもでき、必要に応じて単体使用も可能。

8.3 ジェスチャー操作

被写体側(カメラに映る側)の手のジェスチャーで、ジンバルの動作をリモートコントロールできる。

  • 手のひらを向ける — 追尾開始/停止
  • 「OK」ジェスチャー — 録画開始/停止(DJI Mimo 使用時)

セルフィ・1人での撮影で便利。

8.4 内蔵延長ロッドの活用

グリップ下部のロッドを引き出すと最大 215mm 延長される。

  • ハイアングル — 群衆を上から見下ろす絵
  • ローアングル — 地面スレスレからのナメショット
  • 集合自撮り — 多人数を画面に収める

ロッドを伸ばしたまま底部の三脚を立てると、リモート撮影スタンドとしても使える。

8.5 パノラマ・タイムラプス・ハイパーラプス

DJI Mimo の撮影モードから選択。

  • パノラマ — ジンバルが自動回転して合成(3×3, 240°など)
  • タイムラプス — 静止状態で時間経過を圧縮(雲・夕焼け)
  • ハイパーラプス — 移動しながらの早送り(街歩き・建築物)
  • モーションラプス — 設定した経路を自動でジンバルが動きながらタイムラプス

タイムラプス系は内蔵三脚 or 三脚+ロッドで固定すると安定する。

9. 撮影テクニックの基本

9.1 歩き撮りのコツ

  • モードは PF 推奨 — 上下が固定されるため水平が崩れにくい
  • 膝を軽く曲げて、カカトから着地 — 振動を吸収
  • ジンバルは体の前で軽く構える — 腕を脱力
  • ゆっくり歩く — 早歩きは画面が揺れがち

9.2 ローアングル・ハイアングル

  • ロッドを伸ばすと簡単にアングルが変えられる
  • グリップを逆さに持つ「アンダースルー」も有効。アンダー時は DJI Mimo が自動で映像を反転

9.3 シネマティックなショット

  • リビールショット — 障害物の後ろからゆっくりパンして被写体を見せる
  • トラッキング — 被写体と並走(PF モード推奨)
  • オービット — 被写体を中心にぐるりと一周

DJI Mimo の「ストーリーモード」にはテンプレ撮影がいくつか用意されているので、最初はこれで遊ぶのがおすすめ。

10. Android で使う場合

DJI Osmo Mobile 7P は Android にも対応している(Pixel・Galaxy・Xperia など)。基本的な使い方は iPhone と同じだが、以下に注意。

  • DJI Mimo (Android 版) は Google Play Store からインストール
  • 接続は USB-C ケーブル — iPhone のような MagSafe 磁気クランプは使えないため、付属のクランプで物理的に挟み込む方式
  • 対応機種の確認 — DJI 公式の対応リストで自機が含まれているか事前に確認すること
  • 機能制限 — 一部の機能(特に高ビットレート録画)は Android 側のカメラ API 制限により iPhone 版より少ない場合がある

授業では原則 iPhone 想定で進める。Android ユーザーは個別に上記リンクで対応状況を確認のこと。

11. トラブル対処

症状 確認すること
ジンバルが片側に傾き続ける バランス調整スライダーを再調整。スマホケースを変えていないか
Bluetooth で繋がらない 両方再起動 → DJI Mimo の「デバイス管理」から一度削除 → 再ペアリング
ActiveTrack が反応しない 多機能モジュールが装着されているか、レンズが汚れていないか
モーターが異音 / 熱を持つ バランス不良のサイン。負荷を減らすため一旦電源を切って調整
充電してもすぐ切れる 経年劣化。DJI のサポート窓口に相談

困ったときは DJI公式サポートセキドのよくある質問ページ など販売店の FAQ も役立つ。

12. 参考リンク

12.1 公式リソース

12.2 解説動画・レビュー

▲ 日本語の使い方解説(Osmo Mobile 7P と 8 の基本操作・ジンバルモード)

12.3 関連教材