Character Consistency
Updated: 2026-05
1. このページについて
複数ショットで 同じキャラクター を出す手法、特に Act-Two(モーションキャプチャベースのキャラアニメーション)の使い方を扱う。Runway 最大の強みの1つ。
2. なぜ難しいか
動画生成 AI は ショットごとに独立して 生成するので、放っておくとショット間でキャラの顔・服が変わる。
- ショット1: 赤いコートの女性
- ショット2: なぜか青いコートの女性(同じプロンプトでも別人)
この問題を Runway は 3つの方法 で解く:
- Character Reference(リファレンスベース、軽い)
- Act-Two(モーションキャプチャベース、重いが強力)
- Aleph(既存動画の編集で人物の見た目を変える、別アプローチ)
3. Character Reference の復習
References でも触れたが、最も基本の手法。
- キャラの 正面・無背景・明るい光 の画像を用意
- 全ショット生成で Character Reference に入れる
- プロンプトでキャラの動作を指示
成功率は中程度。3〜4 ショット程度の短い作品 ならこれで足りる。長くなると徐々にずれていく。
4. Act-Two とは
2025年に登場した次世代モーションキャプチャモデル。Webカメラで撮った演技を任意のキャラに転写 できる。
| 役割 | 内容 |
|---|---|
| Driving Performance | あなたが Webカメラの前で演じる動画 |
| Character Reference | 動かしたいキャラの画像(または動画) |
| 出力 | キャラがあなたの演技通りに動く動画 |
捉えられる動き:
- 顔の表情・口の動き
- 頭・首・上半身
- 手の動き(簡単なジェスチャー)
5. Act-Two の使い方
5.1 利用条件
- Standard プラン以上(Free では使えない)
- Webカメラ付きの PC(または、事前に撮影した動画でも可)
5.2 基本フロー
- 左ナビ → Apps → Act-Two を開く
- Character Reference にキャラ画像をアップロード
- Driving Performance をその場で録画 or 動画ファイルをアップロード
- Generate をクリック
- 数十秒〜1分で結果が出る
5.3 演じ方のコツ
- カメラから 50〜80cm の距離で、胸から上が映る ように
- 顔は 正面気味 に保つ(横を向きすぎると精度が落ちる)
- 明るい光、無背景 がベスト
- 大袈裟な表情をしない、自然に演じる方が AI に転写しやすい
6. キャラ画像の準備
Act-Two で使うキャラ画像のチェックリスト:
- ✓ 正面、または半身正面
- ✓ 無背景(あるいは単色)
- ✓ 明るい光、影が強くない
- ✓ 顔がはっきり見える
- ✓ 上半身が映っている
- ✗ 暗い、横顔、複雑な背景
キャラ画像も事前に Generative Images で生成するか、フリー素材から選ぶ。授業ではキャラ画像も学生が自分で用意してくる前提。
7. 実例ワークフロー
「主人公が驚く」シーンを作る例:
- キャラ画像(赤いコートの女性)を用意
- Act-Two を開いて Character Reference にセット
- Webカメラの前で 「驚いた表情」を10秒演じる(口を開けて目を見開く)
- Generate → キャラが同じ表情をしている動画が出る
ポイント: あなた自身は赤いコートの女性ではないが、演技だけが転写される。顔の造形・服はキャラ画像のまま。
8. クレジット消費
Act-Two は通常の動画生成より重い。10 秒の生成で 約 100〜150 cr 程度(公式ドキュメントで都度確認)。
- Free: 不可(Standard 以上)
- Standard 月 625 cr: Act-Two を 4〜6 回試せる程度
- Pro 月 2,250 cr: 15〜20 回
授業では 重要シーン1〜2 ショットだけ Act-Two を使い、その他は通常の I2V で十分。
9. Act-Two が向くショット・向かないショット
9.1 向く
- キャラの 顔のアップ、表情が主役のショット
- 短い独白、リアクション
- 主観カメラへの語りかけ
9.2 向かない
- 全身の激しい動き(走る、踊るなど)
- 複数キャラの絡み
- 環境を大きく動かすショット(カメラパン主体)
10. 複数ショットでの一貫性
3 ショット以上で同じキャラを出す場合の組み合わせ:
| ショット種別 | 推奨手法 |
|---|---|
| 顔アップ・表情中心 | Act-Two |
| 全身・歩く | Character Reference + I2V |
| 引きの環境ショット | Character Reference 不要、Image Reference のみ |
すべて Act-Two で固める必要はない。役割分担で全体予算を抑える。
11. 失敗パターンと対処
| 症状 | 原因 | 対処 |
|---|---|---|
| キャラの顔が崩れる | キャラ画像の品質不足 | 正面・無背景の画像で再試行 |
| 演技が転写されない | Driving Performance が暗い、または角度違い | 撮り直し |
| 他のショットとキャラが違う | Reference が共有されていない | 全ショットで同じ画像を使う |
| 服の色が揺れる | キャラ画像の服が複雑 | 単色の服で再生成 |
12. 実習段階での運用提案
実習5回のグループ制作で、各グループは:
- 主人公キャラ画像を 1枚 決める
- その画像を全ショットの Character Reference として使う
- クライマックスの 1〜2 ショットだけ Act-Two で表情演技を入れる
- それ以外は I2V + Character Reference
これで予算内で キャラの一貫した短編 が作れる。
13. このあと
- Runway Editing — 生成したショットをタイムラインで繋ぐ
- Audio — Lipsync で台詞をつける(Act-Two と組み合わせる場合)
