Shot Planning
Updated: 2026-05
1. このページについて
絵コンテからショット計画を組み立てて、Runway で効率よく動画を作る手法を扱う。AI 動画生成は 計画なしで生成すると消費クレジットが膨大 になる。事前計画でクレジット 5 倍効率は珍しくない。
2. なぜ計画が必要か
AI 動画生成の時間とクレジットは:
- 1 ショット 5〜10 秒、生成 30〜90 秒、25〜120 cr
- 気に入らないと再生成、これを 5 回繰り返すと 1 ショットで 250〜600 cr
無計画に「とりあえず作ってみて気に入らないので作り直す」を繰り返すと、Pro プランの 2,250 cr / 月でも 5〜10 ショットで尽きる。
計画してから生成 する方が、結果も予算もずっと管理できる。
3. ショットリストの作り方
短編映像(30〜60 秒程度)を作る場合:
- 全体のあらすじ を 3〜5 文で書く
- シーンに分解 する(場面が変わる単位)
- 各シーンを ショット に分解する(カメラの位置/動きが変わる単位)
- 各ショットを 1行で記述 する
例: 30 秒の作品を 6 ショット × 5 秒で構成
| # | ショット説明 | 長さ | 推定 cr (Gen-4.5) |
|---|---|---|---|
| 1 | 雪の街、引き、固定 | 5s | 60 |
| 2 | 主人公の顔、ズームイン | 5s | 60 |
| 3 | 歩く足元、トラッキング | 5s | 60 |
| 4 | 行き交う人々、パン | 5s | 60 |
| 5 | 主人公が振り返る、寄り | 5s | 60 |
| 6 | 雪が舞う空、ティルトアップ | 5s | 60 |
| 合計 | 30s | 360 cr |
これだけで「1ショット 6 cr 程度の予算で4回まで再生成できる」と見通しが立つ。
4. 絵コンテ(ストーリーボード)
紙でも iPad でもよい。ショットごとに描く:
- 構図(被写体の位置)
- カメラの動き(矢印)
- 一行のキャプション
絵が描けなくても 棒人間 + 矢印 で十分。重要なのは「構図とカメラ動作の意図 を可視化する」こと。
絵コンテがあると:
- プロンプトを書く時に迷わない
- グループメンバーと共有して意見を集めやすい
- 入力画像(First Frame)として使える可能性も
5. キーフレームから攻める方法
各ショットの 最初のフレーム を静止画として用意してから、I2V で動かす方が制御しやすい。
5.1 静止画を作るルート
- 自分で撮影
- フリー素材を加工
- 別のAI で生成(自分が普段使っているツールでよい)
5.2 First / Last Frame で2点指定
凝ったショットなら、最初と最後の両方 を静止画で作って、Runway の First/Last Frame 機能で間を補完。
例:
- ショット2: 「主人公の顔(中央)」が First、「主人公が画面右に消える」が Last
- → 「右に歩いていく動き」を AI が補完
6. ショット間の連続性
複数ショットを並べた時に 違和感 が出やすいポイント:
| 違和感 | 対策 |
|---|---|
| 主人公の見た目が変わる | Character Reference を全ショットで統一 |
| 場所の雰囲気が変わる | Image Reference を全ショットで統一 |
| 時間帯が突然変わる | プロンプトに照明・天候を統一して書く |
| カメラのスケールが急変 | ショットリストを作る時点で意識する |
特に キャラ一貫性 は次のページ Character Consistency で詳しく扱う。
7. プロトタイピング・グレード
ビデオプロトタイピングでは「完成品に見える 必要はない」。
- 最初は Gen-4 Turbo で全ショットを荒く作る(1ショット 25 cr × 6 = 150 cr)
- 全体の流れがOKなら、重要ショットだけ Gen-4.5 で本番生成
- 周辺のショットは Turbo のまま
これで全体予算を 半分以下 に抑えられる。
8. 失敗ショットの扱い
何回生成しても気に入らないショットが出る。これは AI の限界 か 構想自体の無理 のどちらか。
- 限界の例: 複雑な手指の動き、文字の読める看板
- 無理の例: そもそも矛盾するプロンプト
無理なら 絵コンテ側を作り変える。AI に合わせて表現を調整するのは、実写でも CG でもよくあること。
9. グループでの分担
5人グループなら:
- 1人: ショットリストと絵コンテ作成
- 2人: ショット生成(Gen-4 Turbo で量産)
- 1人: 編集(Runway Timeline)
- 1人: 音声・BGM(次のページ Audio で扱う)
並列に進めて 2〜3 時間で 30 秒短編を1本作れる目安。
10. このあと
- Character Consistency — Act-Two でキャラを動かす
- Runway Editing — タイムラインでショットを繋ぐ
- Audio — 音をつける
