1. シェイプレイヤー
1.1 シェイプレイヤーとは
シェイプレイヤーはベクターデータで図形を作成できる高機能なツール。駆使すればシェイプレイヤーだけでモーショングラフィックスを作成することが可能(下記YouTube映像)。今回の授業では単純な図形作成のみに利用する。Illustratorで作成したデータをAfter Effectsに読み込んで制作することも多い。
1.2 平面レイヤーのロック
Part 1で作成した平面レイヤーは、間違えて選択しないようにロックしておく。
1.3 シェイプレイヤーの作成方法
シェイプレイヤーを作成するには複数の方法がある。「レイヤーメニュー > 新規 > シェイプレイヤー」もしくは「コンポジションのスペースを右クリックして表示されるメニュー > 新規 > シェイプレイヤー」で空のシェイプレイヤーを作成できる。
それ以外によく使われる方法としては、レイヤーを何も選択していない状態で、各種図形ツールで直接コンポジションパネルに描くことでも、図形の描画と同時にシェイプレイヤーを作成することができる。今回はこの方法で行う。
図形ツールは、レイヤーを選択した状態で描画するとシェイプレイヤーではなく、そのレイヤーのマスクの描画(下図)になるので注意。
1.4 スターシェイプの作成
スターツールを用いて星形の図形をコンポジション上で描画する。塗りは任意で変更する。線は0pxに変更しておく。
1.5 複数の階層化されたプロパティ
図形の描画と同時にタイムラインには「シェイプレイヤー1」が作成されている。左の「>」をクリックすることで、複数のプロパティを確認することができる。
回転のための重心をわかりやすくするために、頂点の数を偶数(下図では6)にしておく。外側の丸みを変更すれば、丸みを帯びた形状に修正できる。
2. コンポジションパネルの操作
2.1 ズーム、移動
ズームツール:コンポジションパネル表示のズーム(OPTION+Wheel)
手の平ツール:コンポジションパネル表示の移動(スペースキー)
2.2 透明グリッド
初期状態では透明部分は黒色表示だが、透明グリッドをクリックすることで透明部分を認識しやすくすることができる。
2.3 ガイド等の表示
下図アイコンからガイドやグリッド等の基準線を表示することができる。
ビューメニューからガイドやグリッドへのスナップを有効にすることができる。
3. 位置キーフレームのアニメーション
3.1 アンカーポイントをシェイプの中心に移動
フリーハンドでシェイプを作成した場合、アンカーポイントはコンポジションの中央に設定されている。アンカーポイントはトランスフォームの原点であり、この後、回転のキーフレームを追加するためシェイプの中央にアンカーポイントを設定していく。
シェイプを右クリック > トランスフォーム > アンカーポイントをレイヤーコンテンツの中央に配置を選択する。
下図のようにシェイプ中央にアンカーポイントが移動する。スターシェイプの頂点が奇数の場合は矩形の中央からずれるので調整が必要となる。
3.2 位置プロパティ
今回は、シェイプレイヤー > トランスフォームの中の位置プロパティを利用する。
コンテンツ > 多角形1 > トランスフォーム: 多角形1の中にも位置プロパティは存在する。制作するアニメーションに合わせて選択する。
3.3 時間インジケータの操作
時間インジケータ(下図)は、現在の時間位置(再生ヘッド)を表す。左右にドラッグ、もしくはタイムルーラー部分をクリックして現在位置を移動。
3.4 キーフレームの有効化(1つ目のキーフレーム追加)
位置プロパティ左側のストップウォッチアイコンをクリックして、キーフレームを有効にする。同時にタイムラインの時間インジケータの位置(アニメーションの開始位置)にキーフレームが追加される。
もう一度ストップウォッチアイコンをクリックすると、キーフレームが無効化されて、全てのキーフレームが削除される。
3.5 時間インジケータの移動
アニメーションの終了点(任意)に、時間インジケータを移動する。
3.6 2つ目のキーフレームを追加(方法①)
コンポジションパネルのシェイプをドラッグする。タイムラインの時間インジケータの位置に自動的に2つ目のキーフレームが追加される。
3.7 2つ目のキーフレームを追加(方法②)
位置プロパティ左端のダイヤの形のアイコンをクリックする。タイムラインにキーフレームが追加される。このときのキーフレームでは1つ目のキーフレームと同じ位置情報が記録される。
コンポジションパネルでシェイプをドラッグして移動する。2つ目のキーフレームの位置情報が上書きされる。
3.8 再生/停止
スペースキーを押すことでタイムラインの再生/停止を行うことができる。
3.9 キーフレームの移動
◆をドラッグして移動する。
3.10 キーフレームの削除
◆を選択した状態でDeleteキーを押す。キーフレームを全て削除してもキーフレーム入力は有効なので、無効にしたい場合はストップウォッチアイコンをクリックする。
3.11 キーフレーム位置へ時間インジケータを移動
◀▶アイコン(下図)をクリックすることで、キーフレームがある時間位置に時間インジケータを移動することができる。薄い表示になった場合はそれ以上移動できないことを意味する。
左に移動:◀(j)
右に移動:▶(k)
3.12 数値操作によるプロパティの変更
プロパティ右側の青い数字は、左右にドラッグして変更できる。クリックして入力することも可能。キーフレームがない時間位置で変更すると自動的にキーフレームが追加されるので注意。
4. タイムラインの操作
4.1 タイムラインのスケール、移動
下図の各部分をドラッグして、タイムラインのスケールと移動を行うことができる。
4.2 タイムコード
タイムラインパネル左上の表示。Cmdキーを押しながらクリックすることで、総フレーム数表示と切り替わる(イン/アウト/デュレーションも連動)。
4.3 プレビューパネル
プレビューパネルでは再生に関する各種設定を行うことができる。全体が表示されずに隠れている場合があるので、その場合は下に広げて表示する。
再生関連はショートカットで行うことが多い。
・再生/停止:スペースキー
・1フレームの移動:Cmd+左右カーソル ※左右カーソルは位置プロパティ操作となるので注意
・10フレームの移動:SHIFT+Cmd+左右カーソル
プレビューパネルでは初期状態でループ再生に設定されている。下図アイコン左をクリックすると1回再生(右のアイコン)に切り替わる。
4.4 ワークエリア
再生範囲、書き出し範囲として機能する。左右端をドラッグして長さ調整。真ん中部分を左右にドラッグして移動できる。
下映像はプレビュー範囲としてワークエリアを利用した例。ワークエリアを設定した後、ワークエリア内に時間インジケータを移動してから再生する必要がある。
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