1. Sketchfabとは
Sketchfabは様々な3Dデータを共有できるウェブサイト。自分で作成した3Dデータをアップロードして公開(有償販売も可能)することや、他のユーザーの3Dデータをダウンロードして自身のプロジェクトに利用することもできる(各コンテンツ毎にライセンス範囲が異なる)。VRのHMDで3Dオブジェクトを確認することも可能。
近年では高品質なフォトグラメトリー事例も増加している。
授業の3Dスキャンには関係ないが、ナウシカのシーンが3D化されて公開されている。
2. ライセンスの種類
Sketchfabでは以下の4種のライセンスが用意されている。
・BASIC 無料
・PRO 15ドル/月
・PREMIUM 79ドル/月
・ENTERPRISE 問い合わせ
・PRO 15ドル/月
・PREMIUM 79ドル/月
・ENTERPRISE 問い合わせ
特に、無料のBASICでは月に最大10個、100MB/個のアップロード制限、全てPublicの公開となる。Pro以上ではPrivate公開の他、アップロード数やモデルのデータ容量他、機能がアップする。
3. アカウント作成
ウェブサイト(https://sketchfab.com/)右上のSIGN UPをクリックを押す。
メールアドレスでの登録のほか、FacebookやGoogle、Twitterアカウントと連携した登録も可能。
4. 3Dデータのアップロード
Login後、サイト右上のUPLOADボタンを押す。
FBX、OBJ、STL他、複数のファイル形式に対応している。オブジェクトデータやマテリアルデータを複数一度にドラック&ドロップしてもよいし、ZIPファイル等の圧縮形式でまとめてアップしてもよい。
例として、Metashapeで作成したOBJ、MTL、PNGファイルをアップロードする。
3つのファイルを同時のドラック&ドロップすると下図のように表示された後、右下のUPLOAD FILESをクリックする。
5. コンテンツの編集
アップロードに少し時間が経過した後、下図のような画面が表示される。
Tileでタイトルを修正する。
上図右側の▶ボタンを押すと、プレビューが表示される。
このままでも公開可能だが、初期位置やShadingを変更するためにEDIT 3D SETTINGSをクリックする。
表示に関わる様々な設定が可能。ここでは以下の2つのみ設定する。
・Shading:Shadeless(テクスチャ画像のままで光の計算はしない)
・SAVE VIEW(クリックすることで、初期表示の構図を設定できる)
・SAVE VIEW(クリックすることで、初期表示の構図を設定できる)
設定が完了したら、右上のSAVE SETTINGSを押してEXITを押す。この時点で問題なければPUBLISHで公開してもよい。
タイトル等を確認してPUBLISHをクリックする。※データダウンロードは不可設定(初期設定)
BASICライセンスでは、一度PUBLISHすると非公開状態にはできないので、公開を停止する場合は削除する必要がある。
BASICライセンスでは、一度PUBLISHすると非公開状態にはできないので、公開を停止する場合は削除する必要がある。
6. BASICプランの制限
無料のBASICでは月に最大10個、100MB/個のアップロード制限、全てPublicの公開となる。
Privateに設定できないので、仮にEDIT途中でSaveしたとしても、30日以内にPublic公開しなければ自動的にデータが削除される。
7. 3Dスキャンモデルの著作権
データダウンロード不可設定で公開
今回の演習では、著作物でないもの(キャラクターや意匠に関わらないもの)に限定して3Dスキャンを行う。その上で、参考[1] 113p「事実情報の測定であり新たな権利を認めることの必要性・意義を見出すことは困難」を根拠として、個人の実体形状測定実験の結果として、再利用不可(データダウンロード不可)の状態で公開する。
本演習のサンプルスキャンデータに関して
lecture.nakayasu.comには、猫やシーサーの置物(作者不明の量産土産品)を公開している。量産される土産品の人形の場合、著作物であるかどうかは美術工芸品に含まれるかどうかに関わる。また、侵害にあたってはその利用目的にも関係する。3Dデータをもとに3Dプリンター等で複製して販売すれば問題となる可能性があるが、個人で測定した3Dデータをダウンロードできない状態で公開しているものは、スナップ写真を掲載している場合と同様として権利侵害にはあたらないと判断している。
法的な議論
実体の3Dスキャンデータの公開や3Dプリンター等を利用した複製に関しては、著作権、意匠権、商標権等の侵害の可能性があるため、注意して公開する必要がある。実体の3Dスキャンデータの扱いや公開についてはまだ議論されており、現行法上での適用段階なので、今後変わる可能性がある。
(参考)
・[1] 三次元データの公開に伴う著作権等の整理(PDF)
・[2] 3Dデータが知的財産法に提起する課題(PDF)
・[3] 3Dデータとしてのデザインの保護と意匠法(PDF)
・[4] 3Dプリント技術の著作権法上の問題点とは!? 2018年記事
・[5] クローン文化財と3Dデータの著作権 2017年記事
・[6] 3Dプリンタで作ったモノの著作権や肖像権、どうなってるの? 2016年記事
・[1] 三次元データの公開に伴う著作権等の整理(PDF)
・[2] 3Dデータが知的財産法に提起する課題(PDF)
・[3] 3Dデータとしてのデザインの保護と意匠法(PDF)
・[4] 3Dプリント技術の著作権法上の問題点とは!? 2018年記事
・[5] クローン文化財と3Dデータの著作権 2017年記事
・[6] 3Dプリンタで作ったモノの著作権や肖像権、どうなってるの? 2016年記事
8. 共有
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